ASME PTC19.3 TWの4基準
ASME PTC 19.3 TW-2010/2016は、保護管が使用条件に適合するために以下4つの定量的基準を満たすことを要求します。
- 周波数限界:固有振動数が渦励振周波数より十分高いこと
- 動的応力限界:渦励振による動的応力が疲労限界を超えないこと
- 静的応力限界:定常状態の応力がVon Mises基準の許容応力を超えないこと
- 耐圧限界:外圧が先端・シャンクの耐圧定格を超えないこと
旧規格ASME PTC19.3-1974はインライン共振判定が欠落しており、これが1995年のもんじゅ(高速増殖炉) 液体ナトリウム漏えい事故の一因になったとされています。この教訓を踏まえ、JSME S012が策定されました。
規格間の違い
JSME S012は共振回避の判定方法自体がASMEの周波数比(fs/fn)とは異なり、換算流速Vr・換算減衰率Cn という指標を使います(固有振動数fnの閉形式の式は公開されておらず、付属のCD-ROMに含まれる 有限要素法プログラムで計算する方針です)。本ツールではASME方式選択時にこのVr・Cn方式の判定も 参考表示できますが、fnにASME方式の値を代用した近似である点にご注意ください。 DIN(Dittrich/Klotter法)は、P.Dittrichの静的計算にKlotter法の動的(周波数)判定を組み合わせた、 ASMEとは別の計算体系です。周波数比の上限はASMEの0.4に対しDittrich/Klotterは0.8と異なります。
※ 本ツールの計算結果は参考値です。撹拌槽内(インペラ近傍)設置・段付き形ステムは未対応です。 実設計には必ず別途検証を行ってください。詳しくは免責事項をご確認ください。